住所 | 静岡県駿東郡長泉町下土狩1283-11 コミュニティながいずみ2階 |
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駐車場 | あり(無料) |
伊豆には浄蓮の滝、河津七滝、旭滝、萬城の滝などいくつかの名瀑がございます。滝が長いもの、流れる水量が異なるものなど、その特徴は多岐に渡ります。そのような中、鮎壺の滝は、他の名瀑とは異なる趣がございます。その特徴の一つが、幅です。鮎壺の滝は、落差は約10メートルで、幅は約90メートルです。滝の高さが注目される中、こちらの滝は通常の滝と幅と高さが逆です。この幅の長さが、鮎壺の滝の美しさを作っています。こちらの滝は、三島溶岩からできたものです。溶岩樹型、ポットホールなど、珍しい地形を見ることができます。
さて、鮎壺の滝の一帯は公園になっており、駐車場が数か所設けられております。そちらに駐車して、散策を開始します。歩いていると、このようにごつごつした岩の間を黄瀬川が流れている様子が視界に入ります。約10万年前に富士山が誕生しました。その富士山の1万年前の噴火で流れ出た溶岩が、この黄瀬川に沿ってくだってきました。
この三島溶岩は粘り気が弱く、薄く平たく広がりながら流れてきたとのこと。そして、元々あった愛鷹ローム層に乗り上げて南下が止まったそうです。よく見ると溶岩の重なるも観察することができます。
この滝の楽しみ方のオススメが、スマホの写真の拡大機能を使用することです。さすがに川の中までは入れません。拡大すると、溶岩流の流れがよく見えます。
しばらく歩くと、ひらけた場所が見えてきます。その先に、鮎壺のかけ橋があります。
この橋からは、鮎壺の滝の横幅を見ることができます。こちらの滝の横幅は90m、伊豆の滝の中で、ここまで横幅が長い滝を私は知りません。滝を見ると、川との間に隙間があるのに気づきます。
これを拡大すると、ここまで隙間があります。この滝つぼ付近に隙間がある、ハングオーバーしているのは、下にあった愛鷹ローム層が、浸食されてなくなったからです。また、この写真からは中々見えませんが、この少し右側には、溶岩樹型という、流れる溶岩に巻き込まれて樹木が焼け落ちた痕跡を見ることもできます。
鮎壺の滝という珍しい名前は、鮎が滝を上がることができず、滝つぼに群れていたことに由来しているそうです。たしかに、この形状ですとそのように言われるのも納得ですね。
鮎壺の滝には遊歩道が完備されており、足に負担なく散策が可能です。季節によっては、このような紫陽花も咲いていたり、滝以外も目を楽しませてくれます。
四阿風の休憩所もあり、自分のペースで散策ができます。
溶岩の上に根を張り、滝の上にそびえ立つ松。この松が自然に生えたのか、人が植えたのかわかねますが、少なくとも数十年前からあるものでしょう。何気ない光景に時間の流れを感じることができるのも、鮎壺の滝の魅力の一つです。
また、鮎壺の滝の近くの公園には、このような遊具が設置されています。滝の趣を感じることがまだできないお子様にはもってこいです。お子様連れ滝の鑑賞の前後に、ぜひ、ご利用ください。
伊豆が誇る名瀑の一つである鮎壺の滝、ぜひ、足をお運びくださいませ。
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