田牛サンドスキー場

「田牛サンドスキー場」は、下田と南伊豆の間くらいの「田牛（とうじ）」という場所にあります。ハートに見えるインスタ映えスポットと、神秘的な洞窟として人気がある「竜宮窟」のすぐ隣です。こちらには竜宮窟とセットで数回足を運びました。そして、サンドスキー場では、「サンドスキー」と「磯鑑賞・磯遊び」、主に2つの楽しみ方が可能です。

10台くらい駐車可能な駐車場があります。そちらに車を停め、サンドスキーに向かう前に、忘れてはいけないことがあります。それは、サンドスキーをするためのソリを借りることです。駐車場の目の前の貸別荘「Healing Dragon」さんで1000円でお借りすることができます！

ソリを借りたらサンドスキー場の看板に向かうと、階段が見えてきます。階段の入口から既に、傾斜につもっている砂が視界に入ってきます。階段を歩いていくと、7月～8月に咲く、静岡の指定天然記念物のハマユウが左手に見えてきます。漂う潮風に逆らいながら更に降りると、透明度が高く、美しい海も顔を出します。

サンドスキーの目の前に来ると、その傾斜と高さに驚愕します。傾斜角度は約30で長さは70m程です。この角度は、「安息角」といい、風に吹かれた砂が上に積りそれが崩れ、これが繰り返されいつでも同じように保たれている角度とのことです。海からの風、海底火山の名残である崖、これらが造りだした奇跡ですね。

サンドスキーをすべく砂を登ると、傾斜がかなりきつく、足腰にかなり負担がかかります。数回滑りましたが、3回登るのが限界でした。体重が軽い分、負担がすくないからでしょうか。4歳の子どもも上まで登ることはできました。上まで登ると、マグマの通り道であった証、岩脈、地層がみえてきます。ここまで鮮明に地層を目の前で見ることができるのは中々ありません。苦労した甲斐がありました。

実際にサンドスキーをしてみると、思ったよりスピードが出て、上から下まで10秒ほど、サンドスキーを楽しめます！最初はうまく滑れず横転してしまいましたが、下が砂なので砂にまみれるだけで済みます。

サンドスキーを楽しんだ後は、海を楽しめます。サンドスキーの目の前の磯はもちろんですが、サンドスキーを背に左に向かうと、岩場があります。この岩場がとても美しく、こちらでする磯遊びは最高です。カニ、ヤドカリなど多くの生き物をみることができます。また、こちらは絶好の岩場らしく、サザエなどの漁をされている漁師さんもいらっしゃいました。漁師さんいわく、「80歳で何年もここでサザエの漁をしているけど、ここは絶好の岩場だ。そしてこの景色は何度見ても飽きない綺麗さがある！」と、数十個はサザエが入っているであろう網を手に話してくれました。たしかに、納得の美しさです。

また、隣の竜宮窟の上からは、ハートビュースポットを過ぎて、サンドスキースポットより、違った角度でサンドスキー場を眺めることができます。そして、このサンドスキーや竜宮窟を作ったであろう、潮風を浴びることができます。この絶景をみながら、この絶景を作った磯の香りのする潮風を感じられる。まさに至福のひとときです。サンドスキーにきたら、あと20分時間を作り、ぜひ竜宮窟の上からサンドスキーを眺めてください！