営業時間 | トンボロ現象は、季節によって異なるため、西伊豆観光協会(TEL.0558-52-1268)へご確認ください (参照:満潮・干潮の潮位予測) https://www.nishiizu-kankou.com/sighseeing/sanshirou.html |
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住所 | 静岡県賀茂郡西伊豆町仁科2943 |
電話番号 | 0558-52-1114/西伊豆町役場 |
駐車場 | 5台(無料) |
公式ホームページ | http://www.town.nishiizu.shizuoka.jp/kakuka/kankou/kankou/tombolo.html |
三四郎島は、静岡県堂ヶ島の沖合約200メートルのところにあり、象島(伝兵衛島)・中ノ島・沖ノ瀬島・高島、4つの島々の総称です。見る角度によって見える島の数が変わることが、その由来とされています。
トンボロ。「三四郎島」を語るうえで、欠かせないのはこの言葉です。聞きなれない言葉かもしれませんが、これは、「満潮では見えないが、干潮だと海が割れ出現する、陸地と島と繋ぐ州」です。これは大変珍しい現象とのことで、県の天然記念物に指定されております。このトンボロを観賞したく、足を運びました。しかし、事前の準備が足りず、1度目は渡ることができませんでした。10月から2月は、瀬が出るほど潮が引かないことは西伊豆の知人から聞いていたのですが、それ以外の月でも、毎日瀬がでるわけではないようです。こちらに出向く計画を立てる際には、西伊豆観光協会(TEL.0558-52-1268)への確認をお勧めします。この日は、日本一の夕陽の町と称される、西伊豆の夕陽をみて帰路に着きました。この失敗を忘れるくらい美しい夕陽でしたが、やはり悔しいものですね。
気を取り直して、事前に確認をして、2回目にしてトンボロを渡ることができました。前回観た景色が一転し、本当に州ができ、陸地と島が繋がっていました。瀬浜海岸と一番手前の「象島」との間には、おそらく200~250メートル、幅は25~30メートルの「トンボロ」が間違いなくありました。トンボロを歩いていると、歩いている石には、海藻がついており、通常の海辺より、磯の香りがより強くします。歩いている部分が、一日のうちほとんどの時間に海の中にあることを物語っておりました。また、そのとき、昔祖父に連れられてここに来たことがあることを思い出しました。記憶がかなりおぼろげですが、岩をひっくり返して、カニがいた記憶があります。もしかしたら、祖父は、祖父の祖父に連れられ、三四郎島が天然記念物に認定される前に、ここにきたことがあるのかもしれません。おそらく、ほぼ変わらない景色を見ていたのでしょう。現在、確認する方法がないのが少し寂しいですが。
こちらがトンボロ現象があるときとないときの三四郎島。海が続いているのがわかります。
トンボロという稀有な現象、割けた海を渡る体験、美しい夕陽、三四郎島には、多くの方が魅かれる理由があります。街並みは10年でほとんど変わります。一方、三四郎島とこのトンボロは、100年、もしかしたら1000年単位でもほぼ変わらない情景なのかもしれません。太古より変わらない情景を現在みられること。ロマンが溢れており、これも三四郎島に魅かれる理由かもしれません。
ここから先は、少しコアな方に向けた、トンボロを渡って、三四郎島に渡った先の体験レポートです。
三四郎島に行くには、堂ヶ島から5分くらい、国道沿いの駐車場に車を駐車します。大体5台ほどの駐車場が完備されています。また、堂ヶ島付近は、夕陽を鑑賞するため、道路沿いにも数台白線の駐車スペースがあります。どこかに駐車し、階段を下っていきます。
海岸まで降りると、トンボロ現象がみられる時間帯には、このように三四郎島と海岸がつながっています。
こちらを歩いていくと、2~3分ほどで島まで到着します。普段は海の下にある岩であるため、のりや海藻が付着しており、とても滑りやすいです。スニーカーなど、動きやすい靴での散策を強くお勧めします。
ここまで近づくと、三四郎島がすぐそこです。来た道を振り返ると、堂ヶ島や宿泊施設が視界に入ります。普段は海である場所から眺める陸地もとても新鮮です。
最初に一番近づくのは、こちらの三角形の一番子ぶりな島です。
そして、三四郎島に上陸です。三四郎島は、いくつかの島が連なっており、その周囲を歩いて回ることができます。
島の麓を見ると、柱状節理が見られます。柱状節理は、溶岩が急激に冷えて固まり、六角形に避けたものです。伊豆の他の地域ですと、下田の爪木崎、河津七滝、浄蓮の滝などで見られます。
こちらが三四郎島の真横あたりです。
そして、こちらが裏側。
周囲を回っていると、場所によって、岩の形状が異なります。ブロックを積んだような珍しい岩も鑑賞することができます。
島の真ん中に海食洞ができています。もう少し水が引いていたら、歩いてそのトンネルをくぐることができるかもしれません。
近くで見ると島には植物が生い茂っており、とてつもない時間の長さを感じます。
このようにして、一周の散策を終え、帰路に着きます。潮風の香りが、やはり海岸とは異なり強いです。その風を浴びながら、自然や堂ヶ島を海側から見られるのは中々ない体験です。
日本を見渡しても稀有な、トンボロ現象。ぜひ、西伊豆に訪れる際には、実際に体験、体感してみください。
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