営業時間 | 営業:9時〜16時30分(体験10時〜12時、13時〜16時) 休業:4月〜翌1月上旬※要問合せ、期間中は無休 |
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住所 | 静岡県賀茂郡東伊豆町稲取 稲取文化公園雛の館 |
駐車場 | あり(無料) |
東伊豆町稲取温泉には、古来から伝わる伝統があります。その一つが、つるし雛。漁村であった稲取は、裕福な家庭が多くなく、お雛様を買えない家庭が多かったと聞いています。娘の成長を祈り、お雛様の代わりに手作りでつるし雛を作ったことが、その始まりとされています。実は、私の祖母も稲取出身で、熱川に嫁いできました。祖母は、祖母の母などから、つるし雛を作ってもらったと、よく話をしてくれました。このように、伝統が紡がれ、今日に至ります。今日では、雛のつるし飾り発祥の地と称されており、日本三大つるし飾りにも選出されています。1月下旬から3月下旬まで、稲取の街の各所でつるし雛が展示されます。それが、雛のつるし飾りまつりです。最近では、稲取の旅館組合が中心となって、素戔嗚神社の118段の階段に、ひな人形やつるし飾りを展示しています。その光景は圧巻です。また、年ごとに展示場所は、異なります。令和6年度、2024年は、メイン会場の雛の館、みかん農園のふたつぼり、飲食店のなぶらとと、八幡神社でつるし雛を鑑賞することができます。また、こちらのチラシに、イベントの詳細が記載されています。
さて、このイベントのメイン会場である雛の館は、稲取温泉の温泉場から近い、文化公園にあります。
イベント期間中は、駐車場が別の場所に設けられていることが多いです。稲取の海岸沿い付近の駐車場から徒歩で3分ほどです。文化公園には、雛の館以外にも、足湯などが併設されており、温泉場らしさも味わうことができます。
こちらが稲取温泉の足湯です。稲取の温泉は、少し塩の味がする、美肌の湯、塩化物泉です。
足湯に浸かると、足がすべすべになります。イベント期間中は寒い季節です。足を温泉で温めてから町の散策に向かうことをおすすめします。
雛の館に入ると、受付と売店があります。売店の撮影はできませんが、展示されている雛のつるし飾りは撮影可能です。
何十種類ものつるし飾りが展示されております。中には、〇〇家のつるし飾りといったように、その作られた家まで記載されているものもあります。
こちらは、端午の節句のつるし飾り。女の子に向けてものものとは、色合いや吊るされているものも少し異なります。
最近は、稲取の海岸沿いの素戔嗚神社にて、雛段飾りが行われています。これは、素戔嗚神社の118段の階段が、一面ひな人形とつるし雛で埋まります。
圧巻の光景ではありますが、これを準備するのには非常に骨が折れます。旅館組合からヘルプの打診があり、稲取の旅館組合の方々と一緒に数回並べました。これが、ビフォーアフターです。
みんなの苦労のかいあって、お客様には大変ご好評をいただいております。
上から眺めると、このようなになっています。
雛ばかりに目が行きますが、神社から眺める稲取の港もとても風情があります。
こちらは、駐車場になる海岸です。松、大島、何気ない光景が、とても絵になるのが稲取温泉です。昔は、この辺りで心太のもとである、天草がよくとられていたそうです。
ぜひ、愛くるしいつるし飾りを見ながら、稲取の街を散策してみてください。