営業時間 | 山頂まで行く場合は往復で120分ほどかかります、遅くとも17時までに麓まで戻れるように計画してください。 |
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住所 | 静岡県賀茂郡松崎町雲見 |
駐車場 | あり ※参拝者のみ |
松崎町 雲見の烏帽子山。その山頂では、見たこともない絶景が待っている。自然散策が趣味の知人から、かなり前から聞いていました。しかし、実際に登ることができたのは、その数年後、1回のみです。何かのついでではなく、これを目的にしなければ烏帽子山に登ることはできません。私の場合は、予定をしていて試みたものの、天候や足場の悪さで何度か断念もいたしました。山道が整備されきっているわけではないため、当日晴れていても、前日に雨の場合は控えたほうが無難です。2つの絶景スポットがあり、その一つは山頂への山道を登る前にあり、階段だけで行くことができます。
さて、烏帽子山の散策は、その麓の浅間神社の駐車場に駐車することから始まります。この鳥居をくぐり、先が見えない階段を登り始めます。
この先が見えない階段は、450段あります。息を切らしながらこれを上ります。手摺が設置されているのがせめてもの救いです。
この階段を登り切ると、賽銭箱が設置された神社が見えてきます。ここが山頂かと思いきや、山頂ではありません。山頂は、こちらからさらに山道を登った先にあります。
山道を登る前に、この神社の少し奥ある開けた場所に立ち寄ることをお勧めします。こちらが2つの絶景スポットのうちの一つです。こちらからは、富士山や透明度の高い海、烏帽子山の独特な壁面を愉しむことができます。
この付近に、磐長姫命(いわながひめのみこと)と木花咲耶姫命(このはなさくやのひめのみこと)の物語の案内板が設置されています。
このあたりの海は透明度がとても高く、岩地、雲見の地形の美しさと相まって、素晴らしい絶景を作っています。
階段を登った場所から見ると、このように下が見えません。先ほどの絶景は、この階段を登り切ったご褒美といえるでしょう。
この階段を登り切った感動に少し浸り、振り返ると、山道が視界に入ります。おそらく、多くの方が、本当に道なのか疑うかと思います。ご安心ください。こちらは道です。
この山道を恐る恐る登ると、随所にロープで道を誘導してあることに気づきます。
山道を登りながら周囲を見渡すと、随所に特異な岩が目に付きます。烏帽子山は、約200万年~60万年前に、伊豆半島が隆起した際に、地上に顔を出しました。そして、堆積した火山灰などが海流など浸食されました。しかし、マグマが冷え固まった部分は浸食に強く、マグマの通り道である火山の根は浸食されず残ったと聞きます。
横目に見過ごしてしまいそうですが、数十万年前の火山の名残がみられるというのは、大変貴重な経験です。我々、ホモ・サピエンスが地球に登場したのが約20万年前といわれていますたら、もしかしそれより前のものを見ることができる。まさしく、ジオパークの醍醐味といえるでしょう。
地球の歴史を感じながら山道を進むと、階段が見えてきます。この階段の先に、神社があることも目視できます。山頂はそろそろのようです。
山頂には、たしかに、神社がありました。ここで、磐長姫命(いわながひめのみこと)が祭られているのでしょう。この神社の辺りからは、雲見、岩地を見渡すことができます。
絶景を愉しんでいるうちに、神社の目の前につきました。そして、その裏にさらに上にいく階段があります。
この階段を使うと、神社が下に見えるくらいの高さに上がることができます。この上は人が一人入れるくらいのスペースになっています。ここが、標高162m烏帽子山の山頂であり、絶景スポットの残りの一つです。
このスポットからは、360℃周囲を見渡すことができます。海岸線に沿って目を走らせると、左の方には千貫門が見えます。この千貫門は、海食洞の中でもとても人気があります。浸食された部分が門のように見えるため、そのように名付けられました。ズームアップしていくと、門の先が少し見えます。
そのさらに左側は、透明度の高い、青い入り江。コバルトブルーという言葉がよく似合います。
海側を見渡すと、これまた美しい水平線を望むことができます。人が一人しか入ることができないため、その瞬間、この絶景を見ているのは自分だけ。絶景を独り占めしている状態です。
山頂に登るのには骨が折れるのは事実です。しかし、ぜひ、この絶景をお楽しみいただきたいです。
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