『三四郎島』

【おすすめポイント3選】

1. 天然記念物に指定される程稀有な「トンボロ」現象、海が割け出現する海と島を繋ぐ州を渡る体験、数百年変わっていないであろう情景を観賞できる!

2. 出現したトンボロでは、海岸よりも強い磯の香りが漂い、それを感じながら磯遊びができる!

3. 夕日日本一の町「西伊豆」。その西伊豆でも屈指の夕陽スポットで夕陽の鑑賞ができる!

【体験レポート】

三四郎島は、静岡県堂ヶ島の沖合約200メートルのところにあり、象島(伝兵衛島)・中ノ島・沖ノ瀬島・高島、4つの島々の総称です。見る角度によって見える島の数が変わることが、その由来とされています。

トンボロ。「三四郎島」を語るうえで、欠かせないのはこの言葉です。聞きなれない言葉かもしれませんが、これは、「満潮では見えないが、干潮だと海が割れ出現する、陸地と島と繋ぐ州」です。これは大変珍しい現象とのことで、県の天然記念物に指定されております。このトンボロを観賞したく、足を運びました。しかし、事前の準備が足りず、1度目はわたることができませんでした。10月から2月は、瀬が出るほど潮が引かないことは西伊豆の知人から聞いていたのですが、それ以外の月でも、毎日瀬がでるわけではないようです。こちらに出向く計画を立てる際には、西伊豆観光協会(TEL.0558-52-1268)への確認をお勧めします。この日は、日本一の夕陽の町と称される、西伊豆の夕陽をみて岐路に着きました。この失敗を忘れるくらい美しい夕陽でしたが、やはり悔しいものですね。

気を取り直して、事前に確認をして、2回目にしてトンボロを渡ることができました。前回観た景色が一転し、本当に州ができ、陸地と島が繋がっていました。瀬浜海岸と一番手前の「象島」との間には、おそらく200~250メートル、幅は25~30メートルの「トンボロ」が間違いなくありました。トンボロを歩いていると、歩いている石には、海藻がついており、通常の海辺より、磯の香りがより強くします。歩いている部分が、一日のうちほとんどの時間に海の中にあることを物語っておりました。また、そのとき、昔祖父に連れられてここに来たことがあることを思い出しました。記憶がかなりおぼろげですが、岩をひっくり返して、カニがいた記憶があります。もしかしたら、祖父は、祖父の祖父に連れられ、三四郎島が天然記念物に認定される前に、ここにきたことがあるのかもしれません。おそらく、ほぼ変わらない景色を見ていたのでしょう。現在、確認する方法がないのが少し寂しいですが。

トンボロという稀有な現象、割けた海を渡る体験、美しい夕陽、三四郎島には、多くの方が魅かれる理由があります。街並みは10年でほとんど変わります。一方、三四郎島とこのトンボロは、100年、もしかしたら1000年単位でもほぼ変わらない情景なのかもしれません。太古より変わらない情景を現在みられること。ロマンが溢れており、これも三四郎島に魅かれる理由かもしれません。

(参照:満潮・干潮の潮位予測)

 https://www.nishiizu-kankou.com/sighseeing/sanshirou.html

【基本情報】

住所:静岡県賀茂郡西伊豆町仁科
アクセス:車:沼津IC・長泉沼津ICから車で1時間30分 バス:伊豆急行伊豆急下田駅下車、西伊豆東海バス堂ヶ島行き「堂ヶ島」乗り換え宇久須方面行き「瀬浜」下車徒歩5分
電話番号:0558-52-1114/西伊豆町役場
料金:見学自由※干潮時刻は、公式サイトで確認
営業時間:
駐車場:5台(無料)
休日情報:
最寄りの駅:
公式ホームページ:http://www.town.nishiizu.shizuoka.jp/kakuka/kankou/kankou/tombolo.html