伊豆市資料館

伊豆市にまつわる資料館。上白岩遺跡、ジオスポット下白岩とのセットでの観光がおすすめ。修善寺の文学、上白岩の移籍、下白岩の化石、稀有な展示物を通じて、伊豆に対する理解、自身の教養を高める。

伊豆市立の郷土資料館です。冷川から修善寺に向かう途中の、上白岩遺跡(国指定史跡・縄文中期~後期)、下白岩の近くに位置します。下白岩の地層からの化石、遺跡からの出土品のほか、産業・文化など「伊豆市を知るきっかけ」を幅広く展示しています。所要観光時間は、30分~60分です。
営業時間公開:9:00〜16:00 休業:水木 年末年始
住所静岡県伊豆市上白岩452-1
電話番号0558-83-1859
駐車場あり(無料)
公式ホームページhttps://kanko.city.izu.shizuoka.jp/form1.html?pid=2435

周辺情報伊豆市資料館

周辺の宿泊施設伊豆市資料館

1.伊豆市全域の貴重な資料が展示されており、旅行の前に伊豆の理解を深めることができる!
2.国指定史跡の上白岩遺跡、ジオスポットの下白岩から近く、セットで観光できる!
3.市営の資料館であるため、これだけの貴重な資料、化石をたった210円で愉しめる!

伊豆市資料館は、上白岩遺跡がある、上白岩の近くに佇みます。こちらには数回足を運びましたが、派手な美術館、博物館ではありません。足を運んだのは、ジオスポットである下白岩、上白岩遺跡、それぞれに足を運んだついででした。しかし、伊豆市についての理解を深めたい、自身の教養を高めたいという方にはうってつけです。市営の資料館であるため、入館料も210円と安く、広くはない館内の中に、大変貴重な資料が詰め込まれています。主には、修善寺に訪れた文人を中心とした文学、下白岩の有孔虫の化石、上白岩の遺跡、縄文時代の生活、農耕の歴史、伊豆市の生い立ちなどの資料が展示されています。

伊豆市、伊豆の国市、伊豆に住む身としても、少々わかりにくいのが事実です。伊豆市は、修善寺地区、中伊豆地区、天城湯ヶ島地区、土肥地区に分かれます。簡単にお話しますと、修善寺は温泉地です。修禅寺、独鈷の湯、文化財の旅館などが観光スポットです。天城湯ヶ島も温泉地ですが、狩野川沿いに名旅館が連なっています。井上靖の生地でもあり、しろばんばの舞台ですね。常連の滝、滑沢渓谷などもこの地区の名勝です。土肥は土肥金山、恋人岬などが人気のスポットです。中伊豆は、こちらの資料館、下白岩の化石、上白岩の遺跡、中伊豆ワイナリーなどが有名スポットです。その生い立ちも資料としてあるので、ぜひご覧ください。

この資料館と目と鼻の先にある、国指定史跡である上白岩の遺跡。これは、縄文時代のものであり、こちらの資料館では、その土器や柏峠の黒曜石などが展示されています。それに関連し、伊豆市の農耕の歴史に関する資料も展示されています。

そして、特に希少で感動するのが、海の化石です。伊豆半島は南の海の海底火山でした。それを証明する化石が、こちらの近くの下白岩の地層で発見され、その化石がこちらの資料館で展示されています。発見されたのはレピドサイクリナといわれる有孔虫の一種の化石です。そして、この化石は、1100万年前のものであることがかわっています。更に、レピドサイクリナは、暖かく浅い南の海に生存していました。1600万年前までは日本列島(本土)におりましたが、それ以降はいなくなってしまったこともわかっています。それがこの伊豆の下白岩で見られるということは、下白岩が南の海にあり、それが移動してためです。これを自分の目で見ることができる、なかなかできない体験です。

また大型のサメのメガロドンの歯の化石なども展示してあります。この辺りは万人受けする化石かもしれませんね。

伊豆市は、修善寺の夏目漱石、天城湯ヶ島の井上靖と、文人と深くかかわりがあります。穏やかな気温で豊かな温泉、緑に囲まれた情景と、執筆には最適な環境なのかもしれません。こちらが、伊豆市にゆかりがある作家と作品です。

そして、こちらがおそらく明治時代の修善寺温泉の地図です。

こちらは独鈷の湯の錦絵。これから修善寺温泉に行く方も多いかと察します。これらを閲覧しての訪問ですと、修善寺の情緒をより愉しめるかもしれません。

こちらは、伊豆住民が誇る偉人であり、韮山反射炉を作った、伊豆の代官であった江川英龍の作品。このように近代の作品もいくつか展示されています。

また、時期によっては、特別展示も催されています。ぜひ、足をお運びください。

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