営業時間 | 特になし※日が暮れるまで |
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住所 | 静岡県伊豆市下白岩 |
駐車場 | あり(無料) |
伊豆市下白岩の地層です。こちらには、一度足を運びました。何度も足を運ぶスポットではありませんが、一度は足を運んでいただきたいスポットです。その理由は、伊豆が約1100万年前に南洋の暖かい海にあったことを証明する化石があるからです。その化石は、レピドサイクリナ。大型の有孔虫です。星の砂といわれる砂がしばしば販売されています。その星の砂は、実はこの有孔虫の一種です。
なぜ、レピドサイクリナが1100万年前に伊豆が南の海にあったことの証明になるかは後ほどしますが、1100万年前の地層があること自体に驚きます。ホモサピエンスはまだ地球に出てきませんね。たしか、ヒトとゴリラが分岐したくらいの時期のはずです。それを見ることができるだけでなく、触ることができのは、大変貴重な経験です。
さて、レピドサイクリナの化石が、なぜ伊豆が南洋の暖かい海にあった証明になるか。近くの伊豆市資料館や看板での情報を集約すると、このような感じです。
■事実
・地層の中からレピドサイクリナの化石が発見。その地層は1100万年前のものとわかる。
・レピドサイクリナは、熱帯や亜熱帯の暖かい海に棲む生物である。そして、日本周辺が今よりも暖かかった約1,600万年前には日本全国に生息していましたが、その後の寒冷化に伴い、日本周辺からは居なくなっていた。
■問い
・1600万年前から日本周辺にいないレピドサイクリナが、なぜ、伊豆半島(下白岩)だけにいるのか。
■仮説
・1100万年前に、「伊豆半島」自体は日本になく、南洋の暖かい海に位置した。そして、そのときにレピドサイクリナの含まれる地層ができた。その後、プレートの運動にともなって伊豆半島が北上して日本に衝突し、一つになった。そのため、伊豆でのみ化石がみつかった。
大陸自体、プレート自体が動くという、プレートテクトニクスの考え方ですね。仮説というより、ほぼほぼ正解だと思います。そして、この地層がたまった場所が、約1100万年前の南洋であることを示す証拠ととして学術的に大変貴重なこの石灰質砂岩は、「下白岩のレピドサイクリナ化石産地」として県指定天然記念物にも登録されています。
ぜひ、一度は足を運んでいただきたい神秘的なスポットです。
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