城ケ崎海岸

大室山の噴火でできた、屈指の人気ジオスポット。絶景なる海と地形を眺めながらの森林散策、吊り橋を愉しむ

城ケ崎海岸とは、広義では伊豆急行線伊豆高原駅と城ケ崎海岸駅にまたがる区間の海岸線沿いを表します。ニューヨークランプミュージアムを中心として、富戸側と伊豆高原側に大別できます。観光客からは、遊歩道が整備されており「門脇吊り橋」からの絶景が望める富戸側がより人気があります。所要観光時間は散策コースにより異なり、30分~2時間です。屋外のため、悪天候時には風も強くなるため、あまりおすすめはできません。
住所静岡県伊東市富戸
駐車場あり(伊東市門脇駐車場) 15分まで無料 以降、1日/500円

周辺情報城ケ崎海岸

周辺の宿泊施設城ケ崎海岸

1. いくつかのルートがあり、時間や体力に応じた楽しみ方ができる!
2. 絶景なる海と地形を眺めながらの森林散策。城ケ崎海岸の稀有な地形が可能にする体験ができる!
3. 門脇吊り橋の先の岩場からは、「つばくろ島」という海上に孤立した、美しき岩島を眺めることができる!

世界ジオパークに認定された伊豆の中でも、それを色濃く体験できる「城ケ崎海岸」。「城ケ崎海岸」と一言でいってもとても長く、散策すると端から端までは約4時間から5時間かかります。ちょうど真ん中の「ニューヨークランプミュージアムフラワーガーデン」を境に、北側と南側に分けられます。散策路が整備されており、門脇吊り橋や灯台が楽しめる「北側」がより一般的かもしれません。一方、「南側」は、自然がより堪能できるものの、やや玄人向けかもしれません。こちらの城ケ崎海岸には、幼少時から数えきれないほど足を運んでおります。遠方から友人が来て、その友人が自然を鑑賞したい場合は、ほぼ間違いなくこちらのスポットを案内します。そして、ほぼ間違いなく全員が感動してくれます。

 

城ケ崎海岸の北側には、真ん中の「ニューヨークランプミュージアムフラワーガーデン」を含めると、「ぼら納屋」、「門脇吊り橋と灯台」、3つの駐車場がございます。駐車場を起点に、時間や体力に応じたルートがあるので、それぞれに応じた楽しみ方が実現できます!

・「ニューヨークランプミュージアムフラワーガーデン」駐車場~「ぼら納屋」まで、往復コース(約90分~120分)

・「ニューヨークランプミュージアムフラワーガーデン」駐車場~「門脇吊り橋と灯台」まで往復コース(約60分)

・「門脇吊り橋と灯台」に駐車し、吊り橋と灯台周辺を散策(約30分)

 

「ニューヨークランプミュージアムフラワーガーデン」駐車場~「門脇吊り橋と灯台」まで、往復コース(約60分)

こちらのルートのはじまりは、「ニューヨークランプミュージアムフラワーガーデン」の駐車場です。こちらの施設の中で楽しめるのは勿論ですが、露店や売店は、施設に入場しなくても利用できます。このルートだと往復する必要があるため、約1時間~90分の時間が必要となります。そして、緩急があるので、多少の体力が求められます。より時間の猶予があれば、一番北の「ぼら納屋」までの最長ルートの散策をお勧めいたします!その際にも往復する必要があるため、約90分~120分の時間を要します。

城ケ崎ピクニカルコースの石碑から始まるこのコース。この散策コースの魅力は、なんといっても、海岸線散策と山林散策が同時に愉しめることです。通常であれば、海岸線に山林はありません。あったとしても防砂林くらいでしょう。大室山の火山の噴火によってできた城ケ崎海岸は、高低差に富んでおり、稀少な動植物が生息しております。海岸線で海を眺めながら、山林散策。世界ジオパークに認定された伊豆の醍醐味といえるでしょう。

美しい海ばかりに目が行きがちですが、大室山の噴火の名残である、独特な岩の地形も見逃せません。何気ない景色が、実はとても貴重なものだったりします。

遊歩道は整備されているものの、高低差があり身体に負担がかかります。そのため、ベンチや四阿が至る所に設置されております。そのような休憩所に座らないとみられない絶景もございますので、お見逃しなく。

 

しばらく散策を続けると、小穴口という、岩の下の海まで見えるスポットがございます。高さがあるためやや怖いことは否めませんが、ここから漂ってくる潮風の香りと、シダの出すマイナスイオン、ひんやりとした風には、心を和ませられます。この隠れスポットをすぎると、遠くに灯台が見えてまいります。

 

「門脇吊り橋と灯台」に駐車し、吊り橋と灯台周辺を散策(約30分)

灯台のすぐ横に門脇吊り橋があり、それを渡ると石碑や休憩所と「つばくろ島」を望む岩場がございます。この散策区間は、短い時間で城ケ崎海岸を体感するにはもってこいの散策路です。昔は灯台に登り大室山や海を眺めることができたのですが、現在は踊り場まで行くことができます。それでも、海を高所から眺めるには十分な高さがございます。

灯台の奥には、水平線を見渡せる岩場があります。釣り場としても人気があり、しばしば釣り人が釣りをしているシーンに遭遇いたします。とはいっても、とても高く怖いため、そのシーンを見るために近くに行くだけでも一苦労です。

灯台のすぐ先には、城ケ崎海岸の代名詞といっても過言ではない、髙さ18メートル、長さ60メートルの門脇吊り橋がございます。こちらを渡るとき、右手側には大海原、左手側には舟形と称される深い入り江が望めます。

吊り橋を渡り終えると、城ケ崎ブルースの石碑や、国立公園の石碑が視界に入ります。多くの観光客の方が、これらを背に写真を撮られています。

吊り橋を渡り、石碑を過ぎた先には、「つばくろ島」を望む岩場がございます。歩道はあえて整備されておらず、おそらく4000年前に大室山の溶岩が固まったそのままの形です。ヒールやサンダルでの散策はお勧めしません。転んだら一大事です。自分が立っている岩が、数千年前のもの。ロマンを感じながら、でも足元には最大限の注意を払いながら、その先に進みます。

最先端に向かうにつれ、「つばくろ島」といわれる島が近づいてきます。海上に孤立している「つばくろ島」。これを見るだけで城ケ崎海岸に来た甲斐があります。あまりの壮大さに近づきたくなる気持ちがこみ上げてきます。しかし、柵などは設置されていないため、近づきすぎは禁物です。

岩場の散策が終わったら、休憩スペースで休みながら、「ぼら納屋」まで向かうか、引き返すかを決めていいでしょう。とても絵になる休憩スペースで、とても絵になる絶景を眺める。ただの休憩で終わらせるのは少々もったいないですね。

「門脇吊り橋と灯台」~「ぼら納屋」まで(約30分)

「門脇吊り橋と灯台」から「ぼら納屋」までは、約30分ほど散策に時間がかかります。ある程度知名度の高い見どころとしては、「砲台跡」がございます。しかし、この区間の見どころは、木々から見る海です。松をはじめ多くの木々が生い茂っており、その間を縫って美しい地形や海を望めます。道は比較的険しいですが、数か所休憩所が設置されいるため、自分のペースで散策が可能です。

こちらの砲台は、実際に使用されていたものではなく、砲台が実際にあった場所においたレプリカです。ペリー来航に伴い、外国船を狙うために当初こちらに大砲台を設置していたそうです。そして、設置された大砲は、世界遺産にもなった韮山反射炉で鋳造されたものです。

四阿風の休憩所付近では、木々越しに美しい海と石浜を眺めることができます。太古の景色を眺めているようで、とても趣があります。

終点の「ぼら納屋」の前には、城ケ崎ブルースの石碑が設置してございます。こちらを眺めた後、「ぼら納屋」で軽食をとって散策の疲れを癒すのも旅の一興でしょう。

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