住所 | 静岡県伊東市富戸 |
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駐車場 | あり(伊東市門脇駐車場) 15分まで無料 以降、1日/500円 |
世界ジオパークに認定された伊豆の中でも、それを色濃く体験できる「城ケ崎海岸」。「城ケ崎海岸」と一言でいってもとても長く、散策すると端から端までは約4時間から5時間かかります。ちょうど真ん中の「ニューヨークランプミュージアムフラワーガーデン」を境に、北側と南側に分けられます。散策路が整備されており、門脇吊り橋や灯台が楽しめる「北側」がより一般的かもしれません。一方、「南側」は、自然がより堪能できるものの、やや玄人向けかもしれません。こちらの城ケ崎海岸には、幼少時から数えきれないほど足を運んでおります。遠方から友人が来て、その友人が自然を鑑賞したい場合は、ほぼ間違いなくこちらのスポットを案内します。そして、ほぼ間違いなく全員が感動してくれます。
城ケ崎海岸の北側には、真ん中の「ニューヨークランプミュージアムフラワーガーデン」を含めると、「ぼら納屋」、「門脇吊り橋と灯台」、3つの駐車場がございます。駐車場を起点に、時間や体力に応じたルートがあるので、それぞれに応じた楽しみ方が実現できます!
・「ニューヨークランプミュージアムフラワーガーデン」駐車場~「ぼら納屋」まで、往復コース(約90分~120分)
・「ニューヨークランプミュージアムフラワーガーデン」駐車場~「門脇吊り橋と灯台」まで往復コース(約60分)
・「門脇吊り橋と灯台」に駐車し、吊り橋と灯台周辺を散策(約30分)
こちらのルートのはじまりは、「ニューヨークランプミュージアムフラワーガーデン」の駐車場です。こちらの施設の中で楽しめるのは勿論ですが、露店や売店は、施設に入場しなくても利用できます。このルートだと往復する必要があるため、約1時間~90分の時間が必要となります。そして、緩急があるので、多少の体力が求められます。より時間の猶予があれば、一番北の「ぼら納屋」までの最長ルートの散策をお勧めいたします!その際にも往復する必要があるため、約90分~120分の時間を要します。
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城ケ崎ピクニカルコースの石碑から始まるこのコース。この散策コースの魅力は、なんといっても、海岸線散策と山林散策が同時に愉しめることです。通常であれば、海岸線に山林はありません。あったとしても防砂林くらいでしょう。大室山の火山の噴火によってできた城ケ崎海岸は、高低差に富んでおり、稀少な動植物が生息しております。海岸線で海を眺めながら、山林散策。世界ジオパークに認定された伊豆の醍醐味といえるでしょう。
美しい海ばかりに目が行きがちですが、大室山の噴火の名残である、独特な岩の地形も見逃せません。何気ない景色が、実はとても貴重なものだったりします。
遊歩道は整備されているものの、高低差があり身体に負担がかかります。そのため、ベンチや四阿が至る所に設置されております。そのような休憩所に座らないとみられない絶景もございますので、お見逃しなく。
しばらく散策を続けると、小穴口という、岩の下の海まで見えるスポットがございます。高さがあるためやや怖いことは否めませんが、ここから漂ってくる潮風の香りと、シダの出すマイナスイオン、ひんやりとした風には、心を和ませられます。この隠れスポットをすぎると、遠くに灯台が見えてまいります。
灯台のすぐ横に門脇吊り橋があり、それを渡ると石碑や休憩所と「つばくろ島」を望む岩場がございます。この散策区間は、短い時間で城ケ崎海岸を体感するにはもってこいの散策路です。昔は灯台に登り大室山や海を眺めることができたのですが、現在は踊り場まで行くことができます。それでも、海を高所から眺めるには十分な高さがございます。
灯台の奥には、水平線を見渡せる岩場があります。釣り場としても人気があり、しばしば釣り人が釣りをしているシーンに遭遇いたします。とはいっても、とても高く怖いため、そのシーンを見るために近くに行くだけでも一苦労です。
灯台のすぐ先には、城ケ崎海岸の代名詞といっても過言ではない、髙さ18メートル、長さ60メートルの門脇吊り橋がございます。こちらを渡るとき、右手側には大海原、左手側には舟形と称される深い入り江が望めます。
吊り橋を渡り終えると、城ケ崎ブルースの石碑や、国立公園の石碑が視界に入ります。多くの観光客の方が、これらを背に写真を撮られています。
吊り橋を渡り、石碑を過ぎた先には、「つばくろ島」を望む岩場がございます。歩道はあえて整備されておらず、おそらく4000年前に大室山の溶岩が固まったそのままの形です。ヒールやサンダルでの散策はお勧めしません。転んだら一大事です。自分が立っている岩が、数千年前のもの。ロマンを感じながら、でも足元には最大限の注意を払いながら、その先に進みます。
最先端に向かうにつれ、「つばくろ島」といわれる島が近づいてきます。海上に孤立している「つばくろ島」。これを見るだけで城ケ崎海岸に来た甲斐があります。あまりの壮大さに近づきたくなる気持ちがこみ上げてきます。しかし、柵などは設置されていないため、近づきすぎは禁物です。
岩場の散策が終わったら、休憩スペースで休みながら、「ぼら納屋」まで向かうか、引き返すかを決めていいでしょう。とても絵になる休憩スペースで、とても絵になる絶景を眺める。ただの休憩で終わらせるのは少々もったいないですね。
「門脇吊り橋と灯台」から「ぼら納屋」までは、約30分ほど散策に時間がかかります。ある程度知名度の高い見どころとしては、「砲台跡」がございます。しかし、この区間の見どころは、木々から見る海です。松をはじめ多くの木々が生い茂っており、その間を縫って美しい地形や海を望めます。道は比較的険しいですが、数か所休憩所が設置されいるため、自分のペースで散策が可能です。
こちらの砲台は、実際に使用されていたものではなく、砲台が実際にあった場所においたレプリカです。ペリー来航に伴い、外国船を狙うために当初こちらに大砲台を設置していたそうです。そして、設置された大砲は、世界遺産にもなった韮山反射炉で鋳造されたものです。
四阿風の休憩所付近では、木々越しに美しい海と石浜を眺めることができます。太古の景色を眺めているようで、とても趣があります。
終点の「ぼら納屋」の前には、城ケ崎ブルースの石碑が設置してございます。こちらを眺めた後、「ぼら納屋」で軽食をとって散策の疲れを癒すのも旅の一興でしょう。
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