河津七滝

    世界ジオパーク伊豆の人気スポット。豪快な滝や、こじんまりした滝、様々な滝と柱状節理を楽しめる!
河津七滝(ななだる)は、河津駅から車で10分ほどに位置します。大滝をはじめ、7つの滝をめぐることができます。世界ジオパークに認定された伊豆を代表するジオスポットであり、豪快な滝と共に、柱状節理が観賞できます。また、「河津茶屋」をはじめとた飲食店も充実しています。七滝すべてが屋外にあり、急な坂を伴うため、悪天候時にはおすすめできません。所要観光時間は、めぐる滝の数によりますが、全てめぐると2時間ほどです。

詳細情報

住所静岡県賀茂郡河津町梨本379−13
longitude138.383057
latitude34.976944
電話番号0558-32-0290
アクセス車:新東名長泉沼津/東名沼津ICから車で1時間15分 バス:伊豆急行線河津駅より、東海バス修善寺行き約35分「水垂」下車
料金無料
駐車場60台(無料)
公式ホームページhttps://www.nanadaru.com/

近くの観光名所 河津七滝

おすすめポイント

1.滝の長さや形、柱状節理の形、風情まで、全く異なる7つの滝を散策できる!
2.地球の歴史である地形と、人間の歴史である文化、両方楽しめる!
3.マイナスイオンを感じながら、長い間変わっていないであろう、太古の森を散策できる!

河津七滝(ななだる)は、河津駅から車で15分ほどに位置します。まず目に入るのは、天城に通じるループ橋。ループ橋をくぐると、河津七滝温泉郷が見えてきます。こちらには、幼少時から何度も足を運んでおりますが、滝の雄大さは何度見ても飽きません。大滝からはじまり釜滝まで、七つの滝をめぐり、茶屋で足を休め、天城の山葵丼を食す。天城を越える旅人の気分で観光ができます。全てをめぐると往復で90分から120分ほどの時間を要します。加えて、最後の釜滝付近は階段が多く、かなりハードです。ご自身のお身体や体調を鑑みて観光、散策されることをお勧めします。今回は、七つの滝を写真や動画を用いて説明し、滝以外の魅力もお伝えします。


【大滝】

まずお出迎えしてくれる滝は、「大滝」。その名のごとく一番大きな滝です。大滝に向かうには、遊歩道を利用し、かなりの階段を下りる必要があります。足腰が悪い方は、あまりお勧めできません。大滝の入口は、七滝茶屋という飲食店の裏あたりにございます。

 


階段を下り、美しい苔で彩られた遊歩道を進むと、やっと大滝にたどり着きます。



滝の水しぶきで湿度が高いからでしょうか。遊歩道の壁にはとても美しく苔が繁殖しております。


大滝の高さは約30メートル。その豪快な音と水しぶきに、心が躍ります。そして、ひんやりとした水しぶきと、シダなどの植物が出すマイナスイオンに心が癒されます。


滝の豪快さに目が行きがちですが、滝の右横にある、柱状節理も見逃さないでください!


【出合滝】

二つ目の滝は、「出合滝」です。二つの流れが一つになることから、このように名づけられたとのことです。出合滝の入口はこのような階段になっており、これを進むと滝が視界に入ります。


この滝を鑑賞する上でご注目いただきたいのが、柱状節理。大滝よりも間近で、更に鮮明にみることができます。






 

 

 


 


【カニ滝】

三つ目の滝は、「カニ滝」です。カニ滝1メートルの小さい滝なのですが、膨らみがカニのようだとカニ滝と名付けられたそうです。遊歩道のカニ滝入口の看板があります。

 


そこを下ると、河川上の開けた場所がございます。この土手には簡易的なイスやテーブルが設置されており、軽い休憩が可能です。



この開けた土手を川に沿って少し上ると、カニ滝が見えてきます。

 


 


また、カニ滝の前には、レストランひぐらしという、炭火焼が人気の古民家を移築した食事処がございます。美術館も併設しているので、足を運んでみてください。


カニ滝と次の初景滝の間には、「溶岩洞窟温泉」と「大岩成就」という、2つの見どころがございます。まず、「溶岩洞窟温泉」は、橋を渡った先にあります。

 


まだ入ったことはありませんが、このような洞窟で湯あみを愉しめるようです。


もう少し遊歩道を進むと、川の真ん中に大きな岩があり、その川沿いに小石が設置しておございます。これが、大岩成就の体験です。小石が3個100円で販売されており、これを岩の上に設置されている締め縄の中に投げ入れます。数百年、川に佇む岩にちなんで、同じように安泰になれるよう、願いを祈るという趣旨のようです。これがとても難しく、数多く足を運んでおりますが、過去一度しかしめ縄の中に石がはいったことがございません。


 


【初景滝】

小石投げを愉しんだら、すぐに四つ目の滝、約10メートルの「初景滝」に着きます。この初景滝の手前には、伊豆の踊子と青年の銅像が設置されております。河津七滝、屈指の撮影スポットです。






初景滝と踊り子と青年たちと一緒に撮影をした後は、次の滝「蛇滝」に続く、踊り子遊歩道に続く階段を登ります。この階段がそれなりに段数があるため、ここで七滝を一区切りさせ、帰路につくのも全然ありです。



【蛇滝】

階段を登り、踊り子遊歩道を進むと、五つ目の滝、「蛇滝」が見えてきます。この蛇滝は、「ねじれ柱状節理」という、通常の柱状節理とは一味違ったものを愉しめます。


 





このような柱状節理が蛇のうろこのように見え、上の吊橋から見ると蛇のようにうねって見えることから、蛇滝と称されたとのことです。




 



こちらが吊橋の上から眺めた蛇滝です。川を流れる水が、蛇のようにうねっている様子がうかがえます。


【エビ滝】

吊橋を渡ったさきには、六つ目の滝、「エビ滝」が顔を表します。このエビ滝は、少し足場が悪い場所にございますので、お気を付けくださいませ。






【釜滝】

最後の滝、七つ目の滝は、「釜滝」です。こちらは何といっても、太古の森の中の柱状節理が名物です。この展望台から眺めるこの光景は、多くの方の心を奪うことでしょう。







 





【猿田淵】

河津七滝は、全てめぐりましたが、釜滝の先には、「猿田淵」がございます。階段が少々きついのは否めませんが、ここまできたら、最後の猿田淵までいくことを強くお勧めします。



階段から眺める森は、おそらく数万年単位で変わっていないであろう森。太古のロマンが詰まった森です。この森を通るたび、自分の今の悩みのが、いかに小さいかを思い知らされます。




そのようなことを考えているうちに、猿田淵に到着します。


 


 


 

 

 


 

 

 


実は、踊り子遊歩道は、猿田淵の先も続きます。そちらは、また別の機会に紹介できればと思います。まずは、この太古の森で美しい滝と柱状節理を愉しむ度に足をお運びください。